【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第553回
「時が過ぎてしまう前に」
シーズン終盤、クラブから大きな発表が相次ぎましたね。まずJ2降格の責任をとった形での中野幸夫社長、入江徹監督の退任です。中野さんは来年1月いっぱい、入江監督は今シーズン限りということになりました。お二人の功績は言うまでもないことです。中野さんはアルビをJ有数の人気クラブに育て上げ、またJリーグ専務理事としてシーズン秋春制に異を唱え、雪国クラブの立場に理解を求められた。入江さんはアルビ育成年代のコーチとして、数々の選手を指導し、トップチームに押し上げた。まぁ、つまりクラブの恩人です。
お二人には共通点があって、それはクラブの危機に際し「火中の栗」を拾われたことでしょう。中野さんは是永大輔前社長の不祥事がらみの辞任を受け、社長に返り咲かれた。入江さんは樹森大介前監督の退任を受け、内部昇格された。
