家族の笑顔
國井です。
今日のトレーニングは午前10時から開始。昨日に続き60人近くのサポーターが、練習をご覧になっていました。J2開幕まであと4日となり、選手たちのモチベーションはギアが上がる一方。今日は「コンディション向上の一環」というメニューであったと片渕監督は話しましたが、選手たちはライバル心を燃やしています。スタメンを勝ち取るために火花を散らし、リスペクトを持ちながらも鋭いスライディングや、ボールを要求する選手の声をおとりにシュートを放つなど、ギリギリの攻防が続いていました。
片渕監督が用意した今日のトレーニングメニューで目を引いたのが12対12のフィールドプレーヤーに対し、4つのゴールを用いたゲーム形式。陣形をコンパクトにすることは守備の鉄則であり、最終ラインから前線までが息を合わせてボールを奪いにいかなければなりません。いくつもゴールがうまれるなか、劣勢に立たされたチームで中盤についた小川選手は、急ぐフォワードに対して「勝手に行くな!」と大声をあげていました。ピリッとしたムードはチームに必要であり、この一言でまとまりが出てくるのはチームの成長のひとつ。刺激を与え合いながら、戦術を磨いていきます。
そして、今夜の新潟一番には田中達也選手が生出演し、J2リーグ開幕の機運醸成を訴えてくれました。スケジュール調整が難しいところを整理いただき、出演の場を与えてくださったテレビ新潟さん、本当にありがとうございました。出演前の打ち合わせやリハーサルのため、本番開始よりしばらく前に集合してくれた達也選手。公式のインスタグラムでも発信いたしましたが、非常に熱心に言葉を整理していました。実は達也選手を投稿した画像の裏には家族4人が見守っていたのです。
3歳の長男は「パパしーらない」が最近の口癖だったそうですが、今日の生出演を知り「パパかっこいい」とニコニコしていました。事前の打ち合わせも家族同席で、一連の流れの説明を受けた後、二人の娘に「こう言った方がいいんじゃない」と指摘されている姿は微笑ましかったです。家族を見守る奥様の眼差しも優しくて、本当にいい家族像を見させていただきました。
一流のプロ選手でも、家族の前では普通の父親。家族の関心事は「噛むかどうか」というのが、本当におもしろく、発言内容を注視する立場の広報としても、少し口まわりに視線が向いてしまいました。放送を終えて、画面を食い入るように見つめていた家族は、出演した父親をきらきらとした目で見ていました。県民の皆さんに、田中選手から意気込みを発表してくれたことは非常に大きな意味があるものと信じる一方、田中家の日常も垣間見えた気がします。家族の笑顔に包まれているからこそ、田中選手はサッカーを一筋に集中できているはずです。奥さんや長女の携帯には、視聴した友人知人からも続々と連絡が入っていました。田中選手はリーグ開幕に向けて、弾みをつけて臨んでいけると確信しています。