【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 予告編
「今週は予告編」
えのきドキドキしてますか?
読者の皆さん、お久しぶりです。いよいよ開幕ですね。来週から「アルビレックス散歩道」を再開します。どうか今シーズンもよろしくおつき合いください。
昨年11月、最終節のレノファ山口戦が終わったときはちょっと途方にくれましたよね。シーズンが終わってしまった。こんなに早く終わってしまった。最終的には「1年でJ1復帰」どころか16位だ。近場で言うとモンテディオ山形やツエーゲン金沢より下だ。あー、もっとサッカーが見たいなぁ。つまんないなぁ。明日から何をして暮らせばいいだろう…。
まぁ、実際には僕はプリンスリーグ(関東)や高校サッカー選手権で前橋育英・秋山裕紀を追ったり、アイスホッケー界再編の嵐に巻き込まれて奔走するうちに今日を迎えていて、それなりに結構目まぐるしかったんですけど。
たぶん多くのサッカーファンの実感は「アジアカップ終わってから早かったな~」じゃないでしょうか。2月は逃げるとはよく言ったものです。飛ぶように開幕戦が近づいてきた。
アルビレックス新潟はこのオフ、大きな動きがありました。正式な辞令は年明けからですが、実質的には12月、是永大輔社長の新体制がスタートしました。是永さんは積極的にメディアに登場し、またSNS等で発信を続けています。レスポンスや判断のスピード感、行動力にサポーターの大きな期待が寄せられています。
チーム編成に目を転じると、野澤洋輔に続いて、チョ・ヨンチョルのアルビ復帰が決まり、Yahoo!のトレンドワードにも食い込みましたね。2人はアルビのレジェンドであるし、アイコンでもある。スタジアムでの再会が楽しみです。
また驚いたのは「ブラジル人6人体制」です。ムラーリャ、ターレス、ヘイスの退団が発表され、「ムラーリャ、ターレスありがとう」「ヘイス、都市伝説級に見なかった~」「カウエは大宮へ戻っちゃうの?」なんて言ってたら、続々発表される補強に度胆を抜かれました。カウエ、レオナルド、パウロンのJ在籍組に加え、サムエル・サントス、シルビーニョ、フランシスですよ。僕なんかまだ顔と名前が一致してなくて、とりあえず確認のためにチャーハンを置いといてみようかなという段階です。「ブラジル人6人体制」の意図は是永さんが明確に言葉にしていますね。「(出場枠をめぐって)ブラジル人にも競争原理を持ち込む」です。
チームを率いるのは、初めて開幕から指揮を執る片渕浩一郎監督です。3年連続でシーズン途中の火消し役を担ってもらった(異例のことです)形ですが、ついに100パー、自分の考えるチームづくりができます。これは燃えているでしょう。ここまでのTMを見るとベースは「4-2-3-1」「4-4-2」に置き、更に「4-1-4-1」等、バリエーションを試しているようですね。キャンプやTMで一度やっておくとイメージが共有できますから、理にかなったアプローチだと思います。
広瀬健太の戦線離脱(右足手術・全治5週間)は残念なニュースでした。他にも別メニュー調整の選手が何人かいるようですが、ベストの状態で戻ってきてくれるのを待ちたいと思います。
僕は去年、気負いすぎて失敗してるので今季は気長に構えようと思います。1年での昇格を考えて、イライラしてたんですよね。(結果は大事ですが)結果を求めすぎていた。それは僕の任じゃなかったなぁと反省しています。僕は「アルビレックス散歩道」の原点に帰って、楽しい読みものを心がけます。
平成最後の開幕は西京極ですね。京都サンガとはお互い捲土重来を期す者どうしです。僕は開幕戦へ向かうサポーターの表情が大好きなんですよ。シャトルバスを待ちながら、あるいはスタジアムまで歩きながら、これから始まるシーズンへの期待に顔を輝かせている。サッカーが帰ってきた喜び! 開幕戦はフットボールラバーのお祭りですよね。華やかな祭りになるといいです。
それでは皆さん、素晴らしいシーズンを!