『これからが、これまでを決める』。谷口海斗選手が松橋力蔵監督に言われた中で、今一番、自身の心に刺さっている言葉です。J3でのプロデビューから着実にステップアップし、念願だったJ1で迎えた今季開幕戦では先制ゴール。谷口選手のJ1初戦で初得点を挙げる活躍とともに、J3盛岡所属時はホテルマンとして働いていた経験を持つキャリアが、改めて注目されるようになりました。「バイトをしないとサッカーができなかったから。プロの世界でサッカーをするためにはある程度のお金が必要だったし、バイトをしないと、人として生きていく上での生活ができなかった。だからそれが当たり前だと思ってやっていました」。当時の谷口選手の生活を「すごい！」と言ってくれる方がたくさんいますが、それは今の自分がアルビレックス新潟の選手であり、J1のピッチに立てているから。これまで自分がやってきたことが、今後の自分をつくっていく、という考え方ではなく、「これまでの自分の頑張りが正しかったかどうかは、今後の自分次第」であることを、開幕からの報道やSNSの反応を見て、改めて強く感じています。