松橋 力蔵 監督 3月26日(日)vs 鹿島アントラーズ 試合後コメント
本当に勝利をしっかりと手繰り寄せることができて、非常にうれしく思います。ただ、これで満足していたらダメだということも、ゲームの中で数多くの局面で見ることができたという意味では、次につながるゲームだったと思います。
--前半は自分たちらしさを出しづらかったが。
自分たちのペースをなかなかつかむことができない中で、どうやるかというところは非常に粘り強くできたのではないかと。ただ、そこは選手としてのクオリティーであったり、時間が経つにつれてゲームの流れに慣れていくところも合わさって、徐々に。これはどの試合でもあることだと思いますが、少しでもそういうものを少なく、逆にわれわれがイニシアチブを取っていけるように進めていかなければいけないと思います。
--後半の頭から、ボールを奪って前にいくことが増えたが、指示は。
ハーフタイムに話したのは、相手もけっこうタイトな守備をしてくるので、ボールを保持した選手が優先順位の高いところを見過ぎているわけではないが、急ぎ過ぎている感があったので、一つひとつ丁寧に崩していこうと。1個はがすことで相手が出てきたスペースを使う。前半は同サイドのこだわりが強すぎました。僕もベンチから右サイドにも入り口があると、少し変わってきた部分もあると思ったので指示をしました。
あとは相手のカウンターでどうしても前がかりになったとき、クサビを打たれるスペースをどう管理するか。あとは時間が経つにつれて選手が慣れていく中で、ホッとして満足している。もしそうだとしたら違う。これを越えないといけないと伝えました。
--センターFWにシマブク カズヨシを起用した意図と評価を。
カズはもともとサイドをやっている選手。相手のCBは高さも強さもあり、われわれが戦う上で、100で戦ってもそこでは勝てない部分もどこかでは必ずあります。すべてがすべて上回れない。だとしたら、どこで上回るかという意味では彼がウインガーのときは180度の世界かもしれませんが、中に入ると360度の世界でプレーするところは彼の良さです。今週は非常にアグレッシブに、彼の中で1つ明確なものがあったようで、その表現はしっかりできたと思います。
あとは入ったときのプレーの精度、相手の最終ラインまでダメージ与えられるところはまだまだ課題はあるかもしれませんが、非常に良いパフォーマンスでした。最後に変えるか変えないか、戦い方とゲームを終わらせる選択で変えましたが、最後までプレーしてもらいたい気持ちもありました。悩みましたが、今回は申し訳ないですが、交代させていただきました。