松橋 力蔵 監督 4月23日(日)vs 鹿島アントラーズ 試合後コメント
本当に多くの方が集まっていただいた中で、勝点3を取ることができずに残念に思います。選手は最後までゴールを目指してプレーしてくれたと思いますし、特に後半は前半の足りない部分を少しずつ補って、相手もしっかり守ってくる中で、ある程度ボールを握れるところはありましたが、最後のところはわれわれはいつも課題があります。その局面以外のところでもう少し精度を上げる必要がある。あとはアントラーズさんが非常に素晴らしい、チームとしてのパフォーマンスを発揮したゲームだったと思います。
--鹿島の攻撃を守りにくそうだったか。
前半は前に大きく、しっかりと収めて次の展開につなげる。それに対して2列目が出てくるタイミングや実際に止め切れずに押し込まれたところはありました。途中から2点を取られてからになってしまいましたが、少しずつ慣れていきました。ただ、相手のやり方というよりも、強度に耐えることができなかったという感じは私自身もありました。
ハーフタイムには「倒れているのがオレンジ色のユニフォームを着ている人たちばかりだ」と話しました。レフェリーのジャッジも含めて、われわれはやらなければなりません。ファウルになるのか、ならないのか。自分たちがファウルをしているのか、していないのか。それも全部ひっくるめたとしても、オレンジ色のユニフォームしか倒れていない。そういうところで、最終的にそこでボールがわれわれのところに転がるか、転がらないか。
前日会見でもお話したとおり、分析である程度、アントラーズはこういうチームだというのはあります。そうでないところで勝負がつくというところが往々にしてあるということが少し出たような気もします。正しいか分からないですが、あとで検証していきます。そういうところで勝っていきます。
しっかりブロックを組んでくる相手に対して、ガチっと守られたところを崩して、相手の自信を失わせることも必要ですが、サッカーの中では攻守の切り替えも重要な能力です。そこでファウルしてしまったり、奪われたり止められてしまう。それで相手のファウルではないとなると、なかなか(リズムを)つかみづらくなってくるのが、今日の展開だったと思います。
--田上 大地を左SBに起用した意図について。
左SBの選手が負傷している。経験がある。大地はセットプレーのキッカーであり、ターゲットになり得る。フィードも長短の精度が高いので、起用を決めました。
--前半、攻撃面でなかなか中に差し込めなかった。
いつもなら通っているはずという言い方だと変ですが、そこは常に突き詰めていかないといけません。距離感なのか、角度なのか。外から見ていると、パスを欲しがらない、受けようとしていない印象もありました。
周りが困っているときに、ここにいます、通せというのは違います。そうではなくて、全員がパスコースになるんだと。それくらい動いて、相手のタイミングを奪って、相手に後手を踏ませて、そこから先手を奪っていくことはトレーニングでやってきています。それを後半に発揮しようという感じでした。前半は足りませんでした。そこは少しですが、出せた部分です。
いくつかゴール方向に飛んでいけばチャンスになったシーンもありました。それはたらればですが、入ったか入らなかったかで、変わったかもしれません。