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ともに戦う

 

90+4分。高木善朗選手が新潟サポーターの目の前でゴールネットを揺らし、大きなうねりを伴いながら揺れるスタジアム。今シーズン1、2を争うほどの熱気がビッグスワンを包み込みました。「相手の足裏が脛に入って、実は血だらけだったんだけど、それも気づかないくらいにね」と、昨日のゴールシーン後の興奮の様子を教えてくれた善朗さん。


ダニーロが幹樹からボールを受け、縦に突破して広島の志知選手を振り切った瞬間、善朗さんの目には駆け上がっていく新潟の選手が。「もうこれがラストチャンスかなくらいの感じで、みんなが駆け上がっていくのが見えたから、得点に絡むことだけを考えて自分もゴール前に入っていった」。善朗さんがその判断を下した後、ダニーロはさらに縦へと突破し、佐々木選手をちぎって右足でクロスを上げました。
一度は相手選手にクリアされたものの、そのクリアボールが善朗さんのもとへ。「跳ね返ったボールを見ていたら、『あ、これ自分のところに来るな』と思って、とにかくゴールの右側にふかさず蹴ると決めて走り込んだ」。ボールは高く上がり、ただでさえ難しいはずのシュート。さらに、相手選手が体を投げ出しブロックをしに来ている中で、瞬時に空いているコースを見

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