【コラム】えのきどいちろうのアルビレックス散歩道 第518回
「苦しいとき」
J1第15節、湘南×新潟。
とにかく同点にされたシーンです。珍しく長倉幹樹の技ありゴールで先手を取って、主導権が握れたかなと思ったわずか5分後の出来事でした。前半35分、ロングボールを入れられて「交通事故」が起きた。CBトーマス・デン、GK小島亨介が交錯して転倒、こぼれたボールを湘南ルキアンが無人のゴールに流し込んだんですね。ウラを取られ全力で戻ったデンと、前へ出て処理しようとした小島の連携不足というところでしょうか。「鮮やかに崩された」みたいなことじゃなく、シンプルなロングボール1本です。つまらないと言えばこれ以上なくつまらない失点。湘南サポーターは「敵失」絡みのゴールに歓声を上げていた。