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「ラランジャ・アズール」vol.34の表紙と巻頭は、新潟ユース加入から数えて、今季でアルビ10年目の川口尚紀選手に登場していただきました。

 

巻頭でお願いしようと思ったきっかけは、前回号で実施した、川口選手と亀田製菓さんとの対談企画の一場面に触れたことでした。

熱心なサポーター社員の方々の「結果が出ていない。何かを変えるべきだと思うか」「昔のように、ガンガン前から行ってほしい」という率直な問いかけに直面した川口選手は、その思いも丁寧に受け止めつつ、「変える必要はないと思っています。足りなかったのは一人ひとりの戦う気持ちで、チームのやり方が間違っているとは思っていません」「アルビのサッカーは、縦に早くてガンガン走ってっていうイメージがありますけど、僕たちのサッカーも進化しているので、そこはサポーターの皆さんと共有できれば」と、今のチームが取り組んでいることに立脚し、誠実に答えていました。

 

ユース時代、取材にはにかみながら答える姿。ルーキー時代、対峙した相手選手に「睨まれちゃいました」と話した屈託ない笑顔。失点が続いて消極的になっていった様子。昨季、「新潟を誰よりも知る自分が引っ張りたい」と持ち味を発揮していった成長の過程。そして、ユース時代の恩師でもある片渕浩一郎前監督が解任になった日の、本当に悲しそうな表情。……そうした紆余曲折を見てきたからこそ、ぶれずに、プライドを持って答える姿に、感じるものがありました。

 

少し試合から離れているときに行われたインタビューでも、今の自分とチームについて、丁寧に語ってくれました。また、幼い頃からライバルであり友達でもある小塚和季選手(大分)に登場していただいた『仲間が語る川口尚紀』にも注目です。

 

7月27日発売の「ラランジャ・アズール」vol.35で、ぜひご覧ください。

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