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「ラランジャ・アズール」vol.37の表紙&巻頭インタビューは、早川史哉選手に登場いただきました。

 

急性白血病の治療を経て、8月17日の明治安田J2第28節・岡山戦で、ついに早川選手がメンバー入りを勝ち取ったことは、とてもうれしいことでした。一方で、あまり盛り上げ過ぎてはいけないのではないかという思いもありました。それでもこのタイミングで、一つの基準に達した彼のことを、多くの方に伝えたいと思いました。

 

とても聡明で、取材にも丁寧に、誠実に答えてくれる好青年です。そんな早川選手の目の色がちょっと変わり、口調にも強さが出るのは、やはり勝負のあと。

 

今年の5月5日、J3長野との練習試合で、プロ復帰後、初めてフル出場した早川選手は、アドレナリンを抑えきれないように喜びを語りました。そして、3年4ヶ月ぶりに公式戦のベンチ入りを叶えた翌日の8月18日、新潟経営大との練習試合で得点した後も、そうでした。ほとばしる、熱い思い。手応えをつかむたび、プレーも表情もどんどん変化していく。

 

シンプルに、いち選手としての「今」を伝えたい。そう思いました。

 

すでに、闘病からの復帰へのストーリーは多くのメディアで紹介されてきた中で、日々の変化を見てきた番記者として、何か伝えられることがあるのではないか。撮影の仕方や質問含め、どう表現しようか、ギリギリまで悩みました。

 

インタビュー前日、U-18の練習を取材していると、新潟ユース時代から早川選手を見てきた片渕浩一郎さん(現・鳥栖ヘッドコーチ)が現れたので、こんな形で伝えようと思っていると話してみると、「それでいいと思いますよ」と。それも後押しになり、早川選手の、リアルな、今の気持ちを伝える内容にできたかなと思います。

 

ちなみにこの巻頭インタビュー「PRECIOUS WORDS」は今回で28本目。早川選手の背番号と同じ番号になったのは、デザイナーに指摘されて初めて気づきました。

 

ぜひ「ラランジャ・アズール」vol.37をご覧ください。

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