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寄り添う

國井です。

 

【高知キャンプ28/32日目】高知キャンプの最終週が始まりました。12日後に迫ったJ2リーグ開幕に向けては、新潟だけでなくどのクラブも待ったなしの状態だと思います。その中でも新潟がスタートダッシュを決めるためには、お互いにリスペクトをしながら容赦ないトレーニングを続けることが重要。長期にわたるキャンプトレーニングで磨きをかけて、成長していきたいと思います。システムで言えば4-1-4-1という並びはオプションとして持ち「4-4-2をベースにする」片渕監督と共に、上昇する気持ちを強く持って、この1週間を大切に過ごしていきます。

 

「本質はサッカー」と、あたりまえのことですが、アルビレックス新潟としてはチームの動向を広く皆さんに伝えていこう、というのが是永社長と共有している広報部の大きな役割。しかし、今日は競泳女子の池江璃花子選手の白血病の報道に対応する時間が長かったように思います。早川史哉選手のコメント発表については、片渕監督も大きく賛同いただき、本当に感謝しています。

 

池江選手の第一報を聞いたのは、午後練習に向かう車中で14時半ころ。15時を過ぎると報道機関からの問い合わせに、携帯電話が鳴り止むことはありませんでした。國井の携帯だけでなく、美咲町本社やクラブハウスにも報道機関から連絡があったそうです。15:15から予定しているミーティングの前に早川選手へ連絡することは、これから練習に集中するアスリートに対して失礼極まりない行為だと思いつつも、彼自身が同様な病と戦う方への支えになりたいという思いも感じていたことから、一度連絡をしました。「ニュースは見た。白血病以外に詳細が分からない以上、安易なコメントは控えたい」。当然のことだと思いました。

 

そこから一切のコミュニケーションを控え、トレーニング中に根津さんや報道機関との話をそしゃくすると、彼のコメントはクラブを通じて出すべきだという考えに至りました。そして、練習後にホテルへ戻ってコメントをつくることで決着。予定していたインタビューを実施しながら急きょの対応もする(だから部屋が荒れただけでいつもはきれいです。堀米選手ツイッターをご参照ください)。早川選手と何度も原稿を見直し、何度も修正を重ねてコメントを作成することができました。

 

報道機関からの事実関係の確認には、これからも答えていきたいと思いますが、早川選手の今の気持ちはコメントをもってすべて出し切りました。直接に面識はありませんが、同じアスリートとして同様な病と診断された池江選手の気持ちを想像し、早川選手は非常にショックを受けた表情をしていました。「今は國井さんの部屋にいさせてください」と言ってくれた早川選手の気持ちは計り知れませんが、広報部としてサッカーに集中できるように守ってあげなければいけないと、改めて強く思いました。