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支え合うこと

國井です。

 

【高知キャンプ31/32日目】クライマックスを迎えた高知キャンプ。今日は非公開でのトレーニングゲームを行いました。このキャンプで積み上げたものはいくつもあります。開幕が迫り、技術的にもメンタルの部分でも培ったものをアウトプットしなければ、高知キャンプが無意味となってしまいます。終始雨模様のピッチのうえで、トレーニングゲームに出場したメンバーは、どんな手ごたえを得たのでしょうか。また、片渕監督やチームスタッフにとって、リーグ戦で勝点3を獲得するためにどんなヒントを得たのでしょうか。高知キャンプは明日の非公開トレーニングゲームをもって打ち上げることとなっています。

 

高知に入り31日目を終えた今日。1ヶ月の長期キャンプで、サッカーにだけ集中した選手たちは、日に焼けてたくましさを倍増させています。片渕監督の目指すサッカーで勝ち進むんだという強い意識が、チームの雰囲気をひとつにしているとも感じています。その一方で、ピッチを離れ、ホテルでの生活を共にしている選手同士の親睦も深まっている様子。國井の部屋があるフロアは主に若手選手が中心で、いまどきの若者らしく、サッカーゲームで対戦し一喜一憂している声が聞こえることも(笑)。サッカーゲーム以外にも、インターネット環境下で楽しめるゲームに興じ、1つの部屋に集まり、1人はTV画面を見ながら、もう1人はタブレットで、さらに1人はスマホを握ってわいわいと楽しんでいました。

 

そして、すでに多くのサポーターの方がSNSでご覧になっているかと思いますが、ブラジル人選手たちはじゃんけんで罰ゲームを繰り返す遊びで賑やかにしています。選手の貸し切りフロアのエレベーターホールで遊んでいることもあり、その場に出くわした日本人選手が合流もしています。とにかく「シルビーニョのでこピンは痛い」ということが、このキャンプで分かったことのうちのひとつです。

 

選手たちはもちろん、昨年から引き続いて指導するチームスタッフも、あうんの呼吸でそれぞれの仕事を進めています。生駒コーチに対しては、愛嬌を込めて「お父さん」と声をかけるスタッフも多く、ふとした一言からも絆の深さを感じます。明るい会話の場面だけでなく、クラブからのリクエストを相談に伺った際、ジェルソンコーチは「現場では監督が一番。大きな責任を背負っている」と言います。サッカーの現場以外でも活躍しなければならないことは、全員が共有していますが、全責任を背負う片渕監督を支えようという気持ちは、どのスタッフからも強く感じました。

 

すべての試合で勝ちたいのは当たり前ですが、うまくいかないときにどのように立ち上がるかの方が重要だというのを、広報に携わってから、より感じるようになりました。前述のような場面で選手やスタッフたちの所作に触れていると、難局に立たされようが、相互に助け合いながら打破してくれるだろうと確信しています。