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読み取る力が試される

 

國井です。

 

J2リーグ開幕前日となりました。「ワクワクしていますか?」と聞いたら、全員が「しています」と答えてくださるだろう新潟サポーターが85人(佐藤調べ)、聖籠町のクラブハウスで選手たちのトレーニングを見守っていました。試合前日とあって、練習内容に高い負荷がかかるものはありませんでしたが、選手たちは自身がボールを持ったとき、一球入魂の様子で足を振っていました。トレーニングで利用したのはCピッチ。ご来場のサポーターにとって、もっとも近くに選手が感じられる場所だと思います。シュート練習でボールがゴールに突き刺さると「おお!」と、サポーターの皆さんの声が響いていました。

 

推測でしかありませんが、選手たちのダイナミックなプレーを間近で見ていただこうと、片渕監督の計らいで、手前のゴールを用いてシュート練習をしたはず。大観衆の前でプレーするのが久しぶりの選手たちに、その練習とまではいかないかも知れませんが、熱い想いを持ってお越しいただいたサポーターの皆さんに、新生アルビレックス新潟をご覧いただこうと考えていたのではないかなと思います。

 

そして、練習後の選手たちはロッカールームで笑顔を見せるシーンが多かったです。「ボールを持ったときの崩しは改善すべき点」と、大武選手が語るように、決して楽観視しているわけでなく、ここまでの激しい練習を乗り越え、明日の開幕を迎えられる喜びを共有しているように見えました。昨年のアウェイ京都戦は、カウエ選手と戸嶋選手のゴールで競り勝った思い出深いゲームでしたが、ある意味リセットして戦う明日。情報が少ないのはお互い様となりますので、自チームの良さを最大限に発揮して勝利を目指していきます。

 

守備を引き締める大武選手は、キャンプでうまくいっていたことも、開幕戦では「頭の中から排除する」決意で試合に臨むつもり。緊張度の高い公式戦、しかも開幕戦ということもあって「隙をつくってはいけない」と、イメージをクリアにして京都の攻撃陣に対峙することをチームに求めています。

 

「昨日のJ1もセットプレーで勝敗が決まった」ことを、大武選手は新潟に重ねています。拮抗する展開の中で攻守ともセットプレーが肝心であるのは、これまでの経験で痛いほど分かっているからです。「ジェルソンからのプレッシャーを感じます(笑)」と、たびたびあった攻撃のセットプレーでゴールを奪えなかったことを振り返りますが「やはり守備陣として無失点にすること」を最優先に掲げるのは大武選手らしい意気込み。両チームともどのようなメンバー構成になるか分かりませんが「相手のフォーメーション、選手の並びをスタートともに観察し、全員が感じてやらなければならない」と、戦うイメージはできています。一応、明日はチームのバス入りを動画で撮影してみます。ブフォーマンスがあるのかないのかも、ひとつの関心事です。